ochiken-report #3

燃やしバンド始めました。@下北沢GARAGE    2003/09/28

もはや“ワイルドマイルド中毒”となってしまったおちけん。
ファンの輪も徐々に広がりつつあるのが嬉しいところ。
たとえY田円盤屋の店長さんに「ド○オレのほうがいい」と言われても(爆)
ワイマイの勢いは止められません!
都内初ワンマン。下北沢は炎上したのか!?興奮気味のおちけんがレポします。

ご存知の方もあるかと思いますが、ウチはオフィス作草部からまさに「目と鼻の先」。
お昼前におつかいがてらオフィス作草部を覗くと、玄関のドアが開いてるのを発見。
機材の搬出?もう行くのかな?一人でワクワク。
楽しみにしてるよ、と作草部邸にニッコリ微笑みかけて(不審者って言うな!)おつかいに行きました。

お昼ごはんを食べて、再びお買い物のため外へ。だって特売だったんですもの(爆)。
すると作草部邸、まだドアが開いてます。
そろそろ行くのかな?ってか開けっ放しでその場を離れるのは危険だろ?

お買い物から帰ってきて、私はそろそろお出かけの準備。
今日は帰宅時間も親に言ってあるので安心して行けます(苦笑)。「早く帰ってきなさいよ」って。ほーい。
さすがにもう行っただろ、と気になって作草部邸を見に行くと…まーだ開いてます、ドアが!
これは確認しておいたほうがいい!と思い、唯一連絡先を知ってるタニダさんに連絡。
谷「もしもしー」
あっ、タニダさんですか?おちけんですけど。お疲れさまです。
谷「おーおー、おすおすおす。どした?」
あの、今まだ、作草部にいるんですけど、あの、作草部のお家、玄関が全開なんですけど。
谷「…えっ!?」
もういないですよね?
谷「ちょちょ、タカナガさんに替わるね!…玄関が開いてるって…」
(後ろでタカナガさんの「あっ!」という声)
高「もしもし!タカナガですけど!ゴメンね!!」
タカナガさんですか?開いてるんですけど、これ、あの、あれ、どっ、どーすればいいんすか!?
高「閉めといてもらえる?忘れてた…本当ごめんなさい!有難う!」
分かりましたー。じゃあもーちょっとしたら行きますんで。
高「はい!本当、どーもね!じゃ、はい、失礼しまーす。…あぁ!…」

…「忘れた」って、忘れすぎだろぉ!!(爆)

         * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

前回も述べたとおり、ワイマイは『冷やしバンド始めました。』というイベントを不定期にやってて
いつもワイマイ選りすぐりのバンドが数組出演するんですが、今回はワンマン。
「皆のハートに火をつけよう!」という思いから『燃やしバンド始めました。』というタイトルになったそうです。

開場前からGARAGEに並ぶ列は大賑わい。
公式サイトやファンサイトで馴染みの面々や路上で仲良くなったコたちが挨拶を交わしたり、
ワイマイとの出会いや好きな曲について口々に話しあっています。
ネット絡みの汚いニュースが飛び交う今、ネットがここにひとつの輪を築いてくれたんです。
そーいうのって、すごく嬉しいです。捨てたモンじゃないっすよ、本当。
そんな感じでももつん。、マリっち☆、makikoさんをはじめとした顔なじみのメンバーに加え
こず、あおやまさん、すずもこさん、樹里さん(with旦那サマ)と初のご対面を果たしました。
勿論ファンだけでなく、ワイマイのバンド仲間もたっくさん来てましたよ。
the strange drama、monographone、THE BOOSTERS、蝉時雨などなど…。
ま、CHESTER COPPERPOTのヤノケンさんは普通にファンとして来たそうですけど(笑)
ワイマイの人望の厚さが出てます。

開演は19時。しかし予定の19時を過ぎてもワイマイは一向に現れません。
おち「じらすなぁー…これじゃ“じらしバンド始めました”じゃん!『じらしまくるぜぇー!!』って」
こず「それ微妙にエロいから(笑)」
皆、早く燃やされたくってソワソワ。そのためにここにいるんですもの。
スモークが焚かれたことで一層テンションが上がります。
煙の中ステージに一人の男が…だれ?誰??と目を凝らすものの、分からず。
「燃ぅやしバーンド始めましたっ」
渋い重低音とドラムソロ。…マルさんだ!!!
いつもはタニダさんの陰で見えなかったりするマルさんだけど、今は会場の視線がマルさんだけに注がれてる。
マルさんのドラムに思わず身体がついていきます。ドラマー・マルヤマの大きな存在を再確認。

テラオさん、タニダさん、タカナガさんも登場し、ここにワイルドマイルド参上!!
演奏曲目は以下の通り。

  1. 雷鳴ディストーション
  2. ハイクロック
  3. NEGAERI QUEST
  4. 灯台に火をともせ
  5. 357
  6. ファーストランナー
  7. エチュード
  8. 茜射す空に
  9. 星空のブルース
  10. 波待ちボーイズ
  11. 白いスニーカー
  12. 宵鳴きペンタトニック
  13. 21世紀少年
  14. 僕らのこの歌を
  15. 3センチメンタルガール
ENCORE
  1. キレイな星
  2. ツイスト&シャウト
  3. サヨナラ・スターレット
登場するなり1曲目『雷鳴〜』がスタート!
息つく間もなく『ハイクロック』『NEGAERI QUEST』へ。
『ハイク〜』は生で初めて聴きました。ずっと聴きたいって思っていたので感激!
Aメロ部はタニダさん、ギター弾かないんですよ。
ギターを後ろに回して、指を立てたりグッと拳を握ったり。侍に見えました。
『NEGAERI〜』は「〜ちゃった♪」という歌詞が度々出てくるのですが、すごくキュートでポップ。

ファンは“燃”を描いた拳を突き上げ、ジャンプジャンプ!!最初から飛ばしてます。
テラオさんもタカナガさんも演奏しながらジャンプ。
マルさんはジャンプできないので私はマルさんにばっかり拳を見せつけてました。
それに気付いたのかなぁ、とってもニコニコしてました。ニコニコ、というよりは爆笑してました(笑)
皆、炎上の覚悟は出来ている様子…!

3曲続けて演奏したら最初のMC。ここで作戦実行!
「せーの…ワイマイ都内初ワンマン、おめでとーうっ!!!」
客席から一斉にクラッカーが鳴りました!
これはももつん。が中心となって仕組んだドッキリ企画。
前のほうにいたお客さんたちに協力を依頼し、皆で鳴らして祝おう!というもの。
狙いどおりワイマイはビックリしてくれたみたいです。
そして満面の笑みを浮かべて「ありがとう!」と返してくれました。
これがスイッチとなり?一気に会場の盛り上がりも最高潮へ!!

ここでファンにはお馴染みのメロディー「トゥっトゥっトゥっトゥっトゥルっトゥ トゥっトゥっトゥルっトゥ♪」が!
ステージ・客席の全員で大合唱。
谷「お前ら、そんなモンじゃないだろー!?」
スパルタボーカリスト・タニダ(笑)に応えようと、少しづつ大きくなっていく『灯台〜』
一体感が何とも気持ちよかったです。
続いては千葉が舞台となっている『357』
この曲がもつ疾走感と切なさは独特なものがあります。
メロディー的にはこちらもクール、『ファーストランナー』
暗い曲ではないんだけど、周りには目もくれずただひたすら前に走っていくイメージですかね。

谷「僕らの曲の中にも秋のこの時期に合う曲が何曲かあって…」
と言って紹介されたのは私がワイマイに初めて出会った曲、『エチュード』
タカナガさんは昔、市内の貝塚町という地区に住んでいて、そこから大学に通うために
毎日“ボロボロの自転車”で“作草部の坂”を登って“西千葉の駅”を目指していたんだそうです。
この曲は私にとって大切な曲の一つ。
『エチュード』の間だけは自分の世界に浸らせてください…(いつも浸ってんじゃん!)。
そして秋といえば『茜射す〜』
オレンジの光が後方から当てられて夕暮れが想像できました。

昨年の3月頃に出来た『星空のブルース』はタニダさんが会社の同僚に向けて作った曲。
「やりたい事が見つかった」と退職する友人を思いながら作ったそうです。
送別会の後、店の前で友人を囲みバカっ話をして…そのまま歌詞に反映されています。
このMCで涙を流す人もいました。

お次はテラオさんの作った『波待ちボーイズ』
先日の路上以来、またバンドサウンドでは初めて聴きましたが、
真夏と言うよりゆらゆらと秋の風に吹かれながら聴くほうがピッタリかも。
そしてタカナガさんの『白いスニーカー』。甘酸っぱい微妙な距離感がたまりません。
タカナガさんの表情をじっと見つめながら聴いていたのですが、
作ったときの気持ちになって(コーラスを)歌ってるように見えました。
だって、ずっと見ていられないほど切ない顔をしていたんだもの…グッときました。
『宵鳴きペンタトニック』は毎回演奏前に、この曲にまつわるエピソードをタニダさんが話してくれます。
この曲の間は、ゆったりと幻想的な雰囲気が会場全体に漂っていました。

谷「次は君たちの歌です!『21世紀少年』!!」
私が路上で歌い逃したあの『21世紀少年』です!今日も皆合唱。私もちょびっと歌いました。
今度はバッチリ歌えるように覚えてこなくっちゃ。
一緒に歌うと言えば『僕らのこの歌を』!大好きです、この曲。普段から口ずさんでしまうほど。
「だって一度きりの人生なんだから〜」
一人で歌うより、皆で一緒に歌ったほうがもっと楽しくなれるという事を知りました。

谷「次で最後の曲となりました!今日はどうもありがとう、『3センチメンタルガール』!」
皆、納得できず。でも乗る(笑)
これでもかというくらいステージに3を見せつけるファンたち。そしてジャンプ!
リズムが心地いいんです。本当に。

ワイマイはステージから下がったものの、間髪入れずにアンコール。
あ、ワイマイライブの場合は「燃やせ」コールね。
燃やされたりない観客が口々に「燃やせ!燃やせ!」と叫ぶと、
袖からアコースティックギターを持ったタニダさん、ボンゴを持ったマルさんが登場。
谷「アンコールしてくれて有難う!アンコールなんて言われたらいくらでも歌うよ?」
前回の『冷やし〜』では会場の立地関係上、アンコールが出来なかったので
今日こそは歌ってもらわなきゃ!

谷「この曲は路上では毎回必ず歌うんだけど、これはワイルドマイルドがまだ3人だった頃の曲で。
  僕が1年だった時、ギターのタカナガは4年とかですっげぇ尊敬してたのね。
  『師匠!師匠!』なんつってタカナガ先輩の後をついてまわってたのよ。
  で、発表会みたいなのがあって、いい曲ができたからそれ出したかったんだけど、
  どーしてもいい歌詞が思い浮かばなかったからタカナガ先輩に相談したらポケットからメモ帳を取り出して
  『じゃあこんな歌詞があるから、これやるよ』って。
  『えっ!?こんないいヤツ貰っちゃっていいの!?』って(笑)。それがこの曲の最初の2行になってます」

そんなMCの後で歌ったのは『キレイな星』
タカナガさんがくれたというフレーズを噛みしめながら聴いてみました。
ワイマイの曲で“ですます調”なのは多分この曲くらい。
和製ロックの元祖、はっぴいえんどの流れを汲んでる感じですかね。
路上ではいっつもこの曲の時には星を探してるんですけど、今日は天井があって断念。
この曲ばかりは星が見えても見えなくても、夜空の下で聴くほうが好きだなぁ。…ワガママ?

タニダさんのメンバー紹介でタカナガさん、テラオさんも登場。
高「あの歌詞、本当はあげたくなかった(笑)」
師匠ったら…。(笑)
今思えば『キレイな星』の誕生は後のワイマイの姿を暗示していたのかも?

ここで重大発表。“重大発表”ってコトバにちょっと緊張。
もう既にワイマイインフォでもお知らせがあったとおり、
『冷やしバンド始めました。Vol.7』『燃やしバンド始めました。Vol.2』が開催決定!!!
勿論、『燃やし〜』はワンマンライブ!しかもホームグラウンド、千葉LOOKで!!
嬉しさのあまり泣き出すファンもいたりして。
タニダさんが「もうひと燃やしするぜっ!」と叫んで『ツイスト&シャウト』へ。
こっちだってもうひと燃やされするつもりだったっつーの!ってなわけで喜びのジャンプ!

とうとう最後、『サヨナラ・スターレット』
「♪ 寂しさ紛らすだけなら誰だっていいはずなのに…」
なのに、私たちはワイルドマイルドでなきゃダメなんです。大好きなんです。だからここに集まったわけで。
とてもステキなライブだった。燃え尽きた。これからも冷やされ、燃やされ、聴き続ける――。
そんな思いも込め、皆ワイマイに向かって「ありがとう!!」と叫びました。
ワイマイも、観客に向かって深々と頭を下げました。
谷「みんなの歓声が聞こえてきて、ぶわって涙出てきました。見せなかったけど。(笑)」とは後日談。
あの瞬間だと思います、完全燃焼しきったのは。

いやー、いいライブでした。アチチ。


(text&photo;おちけん)
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